怖ーい歯周病から身を守るために知ってほしいおはなし、「歯周病緊急企画」(大袈裟?笑)。
第三回目の今回は歯周病の症状についてです。
症状を知ることで、出来るだけ早期に発見し早期に治療に取りかかることが可能になると思います。
歯周病治療は早期発見、早期治療がとても大切なのです。
ということで、是非ご自分に当てはまる症状がないかをお考え頂きながらお読みください。
歯周病はそのレベルによって口腔内の状態が異なります。
また、当然ながら個々による感じ方の違いや症状の出方の違いは有りますが
歯周病の特徴的な症状はおおよそ、次の通りです。
1、歯磨きやフロスを通すと出血する
出血が有るということは歯肉が炎症を起こしている証。
(歯周ポケット内などに長時間プラーク{細菌のかたまり}が付着していると炎症を起こします。)
2、歯肉が赤く腫れている
健康的な歯肉は引き締まりピンク色をしていますが、炎症がおこると腫れて赤くなります。
CMにもなっていましたが、熟れすぎたトマトのようになることも・・・。
3、歯肉がむず痒い、または痛い
これも先に述べた細菌による炎症から由来するものです。
出血がある箇所はとくに痛みが強いことも。
4、歯磨きをしているのに口臭が強い
歯周病になると通常よりも歯周ポケットが深くなります。
そのポケットを格好の住みかにし、細菌達は溜まっていきます。
細菌の中でも酸素を嫌う嫌気性菌は、代謝の課程で硫化水素や
メチルメルカプタンという物質を産出しますが、これが口臭の元になると言われています。
5、朝起きたときに、お口の中がベタベタし不快だ
ベタベタの正体は先にも述べた細菌です。
誰のお口にも細菌は存在しますが、その数が多い程にベタベタとし
強い不快感の原因となるのです。
6、歯が長くなった気がする
歯周病が進行すると歯根を支える骨が細菌感染により破壊され無くなっていきます。
骨が減少しその位置が下がるのです。
骨が下がるということは、それに寄り添う歯肉も伴って下がってしまいます。
歯肉が下がれば、健康な状態では口腔内に露出されていなかった部分が露出されます。
その結果として目で見える歯の部分が増加し、長くなったように感じるのです。
決して歯自体が長くなっているわけではないのです。
7、堅い物が咬みにくい
これも歯周病により骨が破壊され支えとしての役割を十分に果たせなくなってしまったために
咬む力に耐えられなくなってしまいおこることです。
8、歯と歯の間に隙間が目立つようになった
6でお話しした、骨と共に歯肉が下がってしまったために
歯と歯の間に隙間が出来てしまいます。
歯肉が減っているのではありません、位置が下がってしまったのです。
9、前歯が以前より前方(唇の方)へ出てきた
骨の破壊により歯根の支えが少なくなり、歯はゆらゆらと揺れたりし
とても不安定な状態になります。
さて前歯についてですが、もともと歯は水平的な力に弱いという
特徴をもっています。
その様な特徴をもつ前歯が支えをなくすことで不安定になってしまうと
咬む際に下の前歯からかけられる突き上げるような力に負け、
次第に前方へと開いてしまうのです。
さて、ざっとですが歯周病の症状についておはなししました。
4と6~9は歯周病が進行してしまうと起こってきてしまうことですが、
1~3そして5は歯周病の初期もしくは歯周病でない方でも起こりうることです。
では、どの様にすれば歯周病にかからずに済むのでしょうか。
それは次回お話ししたいと思います。