外科処置室に予定より一日早く無影灯が設置されました。
最新の中型無影灯が2台天井から吊されています。
後日、各種ケーブルが壁に取り付けられたコントロールボックスに接続され、照度のコントロールと、フルハイビジョン撮影のコントロールが行えるようになります。
通常の診療スペースの2倍以上のスペースを確保したため、医科の外科室に設営される無影灯を設置することが可能となりました。
インプラント治療を専門的に行う歯科医院を作るには、2つの専用治療スペースが必要である事を、インプラント治療に長く携わり痛感してきました。
1つ目は外科スペース、このスペースに必要なことは十分な広さです。
通常診療違い、各種治療器具は滅菌処置の施された専用の使い捨ての布を敷き詰めた台の上に並べます。この特殊な布を至る所に敷き詰めます。このことは感染を予防するためには必須な事です。
これは、いわゆる手術準備の事ですが、外科の基本に沿って行うためには一般診療の歯科診療スペースですと、どうしても行いにくかったり、どこか妥協しなければならないと、なかなか理想通りには行きません。
このことは、現医院設計時にも考慮し、当時にしては1.5倍程の広めのスペースを確保し対応してきました。
10年以上も経つと、より理想な配置、動線を求め今回の設計と成りました。
無影灯に関しても同様です。当医院が無影灯を導入した頃は、歯科診療室に無影灯が必要?大学病院ではあるまいし、と驚かれた時代でした。
今では、インプラントを行う歯科医院では当たり前のように普及しましたが、複雑なインプラント外科を行えば行う程、もっと高性能な大型の無影灯がほしくなります。
2つ目は補綴スペース、長時間診療を行う際の患者さんの快適性です。
インプラント治療をはじめとする、全顎に及ぶ複雑な歯科治療を精度よく行うためには、どうしても長時間の診療が必要となります。
2時間3時間は当たり前。半日、時には全日と言った治療のアポイントを頂くことも珍しくありません。
どうしてそんなに必要か?
この事をブログで説明するには、なかなか難しいのですが、一本二本の治療ではなく、失った歯の本数も多く、口の中全体が悪い患者さんの治療を行うためには、治療の期間だけでなく、治療の度の時間も大切な要素です。
このため、長時間診療を想定した快適性、動線、何よりも治療を手際よく、適切に行う事を考えた診療家具とユニットの配置といった要素が重要な要素の一つとなります。
今日の歯科医院の内装は、とても素晴らしく、まるでホテルのような待合室も多く成りました。
このことは、ホスピタリティーの点からも必要でしょう。
しかし、本当に歯科医院に必要なものとは何でしょう?
質の高い歯科治療の結果を提供することだと考えます。
歯科医院設計に当た考えることは、インプラントをはじめとした進化する治療技術や環境の10年先を見据え、歯科医師が、そしてスタッフが、もてる技術力を的確に効率よく発揮できる設計こそが歯科医院設計の基本に無くては成りません。
そなことを考え2回目の歯科医院作りを考えました…(^_^)v
書きたいことは沢山あります。具体的には、また時間のあるときに詳しく書いてみたいと思います。
久しぶりに、ゆとりのある日曜の朝に長文に成りました…
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