歯科医院の内装工事が始まりました。
事務所があったその場所は、今では天井と壁が取り払われ、建物の構造がむき出しです。
現場に呼ばれて立ち会いに行きました。
長い時間をかけて設計して頂いた、各ユニットの配置や、家具の配置が床にマジックで書き出されています。
図面で、ここは何メータ、ここは何メータと頭の中でイメージした空間が実際の場所で具現化されています。
かなりゆとりを持った空間に仕上がりそうです。
歯科の内装は、床下に給排水などの設備が必要なため、本来の床から20センチ上に新たに床を増設します。そのため、天井までの高さが減少してしまうため、天井も壊し、なるべく高い位置、構造すれすれにに新しく天井を作り直す必要があります。どの位天井を高く作り直せるかは、実際に既存の天井を壊した後でないと、正確な寸法は判らないそうです。今回は、構造的にゆとりがある様なので天井高も問題なく確保出来るとの事です。
診療台の位置は診療の行い易さを左右します。実際にはほんの数センチの差が日常に大きく影響を及ぼすと言っても良いでしょう。
現在の配置は、診療台の配管ボックスが、アシスタントの立ち位置を微妙に邪魔する位置にあることから、事前の位置確認の重要性を痛感しています。
診療台は、設置後10センチ前後の設置位置の調整が可能ですが、配管ボックスは設置後動かすことは不可能です。
配管ボックスの位置は、給排水などの診療台への供給位置によって決定します。しかし配管業者と診療台設置の業者は異なるため、配管設営時点での業者間の連携が大切です。今回はこの位置にかなりこだわりました。
位置決定に際しては、診療台の実物大の型紙を用意、型紙を元に術者、介助者の立ち位置を決定し、各設備の位置を現場で直接決定ししました。
2台の一般診療、補綴診療、外科診療とそれぞれ治療内容に適した悦妙な位置関係を時間をかけて決定しました。特に外科診療台は、アシスタントの配置と人数が、従来の一般診療の空間と異なため、型紙上で色々なシチュエーションを想定しながら決定しました。
こうして、初めての病院作りの時は気がつかなかった事が、今回は事前に気付くようになりました。
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