歯周病的立場から考えた埋入 Vol 2

歯周病的立場から考えた埋入手術の実際を前回に引き続き考えてみたいと思います

本数についての妥当性であるが、歯周病患者の欠損顎堤は前述の様に頬舌的はもちろんであるが、垂直的にも吸収が生じているのは周知の通りである。この事に加え、下歯槽管の解剖学的位置、適切な咬合関係の回復ための咬合挙上等の処置も重なり、長い歯冠に短いインプラントの歯冠インプラント比が悪い補綴を行わざるを得ない事が多い。この事を太いインプラントで解決するためには骨幅の問題から歯頚部の骨の予知性は低下する。このためインプラントの埋入本数を増やし多角的に配置することにより、咬合力に対しての予知性を高めることが望ましい。

歯周病患者の欠損顎堤は解剖学的に悪条件に変化をしており、その条件の中で、メインテナンスの行いやすい補綴形態を想定した埋入が大切と考える。上記の条件から、4mm前後のインプラントを適切な間隔に妥当性数だけ埋入し、小臼歯の歯冠形態を付与することは、解剖学的にも、力学的にも、歯周学的にも妥当性があると考えられる。

歯周病患者に対するインプラントの治療指針」ザ・クインテッセンス、
YEAR BOOK 2003 現代の治療指針 208-209、2003. 小川洋一をブログ用に改編

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