以前に歯科医の休日と題しブログを書きました。今回はその2です。最近は更新も出来ずじまい、ゴールデンウイークがあったはずなのに!
連休中は、7月末にデンタルダイヤモンド社より出版される予定の論文を書いていました。テーマは歯科治療が出来るアンチエイジング。半年間あまりの特集連載のうちの審美歯科とアンチエイジングについてのパートを担当し執筆、連休明けに提出しました。まだ写真の提出が残っています。
連休明けの最初の休日、午前中はある業者との打ち合わせ。講演を依頼されその打ち合わせです。歯科業者の人も日曜日は研修会や講習会があるため休みでないことが多いようです。そして午後は診療室に帰ってもうひと仕事です。
インプラント治療にはステントと呼ばれる大変重要なものがあります。一つは診断用ステントと呼ばれ、CT撮影時に口腔内に装着し撮影を行います。診断用ステントとはインプラントによって獲得したい歯の理想型を模倣したものです。このステント作りを私は自分で行っています。
専門的なことを書くと非常に難解になってしまうため、簡単に書きますが、インプラント治療はただ歯がない部分にインプラントを埋め込んでも絶対に治療として高いレベルの成功をもたらすことはありません。
骨格と歯の並びや位置との調和を考えた咬合平面と呼ばれるそれぞれの歯の位置関係の診断、関節、筋肉や咬合面と呼ばれる歯の形と顎の三次元的な位置の調和を計ること。
また、歯周環境に妥当性のあるインプラントの治療計画や、将来的に自分自身でメインテナンスが容易に行えるためのインプラントの治療計画を考えること。
上記のことを考えたインプラント埋入計画が外科的に安全に行えるか否かの外科的診断。
これらのことを考えるに当たり、診断の部分は非常に重要であり、そのため診断用ステントは非常に重要な治療ステップです。このステップ自分の納得の行くまで吟味したいため、製作は自分自身の手で行うようにしています。一般的には歯科技工士が製作する事が多いのですが、このブログをもし歯科医師が読んでいてならば提案です。自分で作ってみてはいかがでしょうか、細かい部分の色々な事が解り実力アップに繋がります。特に大きいケース、複雑なケースになればなるほど自分での製作をおすすめします。手術の事前シミュレーションですから。
作ったことのある方にはこの事解りますよね!
上の写真はCTを撮影する際に装着する診断用ステント製作中の写真です。
歯医者の休日は、あんなこんなで、今日も歯科のことで一日終了してしまいました。
今月末には、昨年投稿した論文がクインテッセンス出版より出版されます。7月から8月には講演が立て続け、10月には国際歯科大会です。診療以外も頑張っていますが、それ以上に診療もこうしてこだわりながら頑張っています(^_^)v………….。
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