26日(日)に東京上野にて、明海大学同窓会の主催する卒後研修会に招聘され2時間半の講演を行いました。
インプラント治療をこれから行いたい歯科医師の方々や、導入間もない歯科医師の方々に向けた講演内容を依頼されたため、基本的な事項についての内容をお話ししました。
特に、欠損治療を行うにあたり大切なことは、インプラントの埋入技法もさることながら、いかに長期的な安定を持つ咬み合わせを回復させるかが重要な要素となること。そして術前にしっかりとした、一口腔単位の治療ゴールを診断できるかが、インプラント治療の良し悪しのポイントであるかを、具体例を提示しながらお話を進めました。
東京での講演は、私の顔見知りの先生方も多く参加されており、見ず知らずの先生方のなかでポツンと講演するよりは、心強い面もあり、リラックスしたムードで2時間半を乗り切りました。
術前にしっかりとした目標を立てること。それはインプラントを骨に接合させることではなく、咬み合わせが壊れた顎口腔機能をいかに回復させるかです。インプラントはそのための方法の一つに過ぎません。外科的な事が前面にクローズアップされがちなインプラント治療ですが、外科的な成功はあって当たり前で、その後の治療がいかに適切に行われるかがインプラント治療の質に関係します。もちろん、世の中には、残念なことにそれ以前のケースもしばしば目撃しますが。
インプラント治療の成功は、骨とインプラントが接合することだけではありません。
外科、補綴、歯周、といった各分野の治療内容がバランスよく調和し、安全に、正しく咬めて、メインテナンスし易い、長持ちする治療結果を持って成功と言えるのではないのでしょうか。
受講の先生からFAXを頂きました。「欠損部位だけの治療ではうまくいかないことを、頭では理解していても、それを実践することはとても難しい事ですよね」と
確かに、患者さんに、そのことを説明し、治療方針を受け入れて頂く事は難しい事と思います。ましてやそこに新たな治療費が発生するのですから。
溢れるインターネット情報では、そんなことお構いなしの、そこだけインプラントの情報が氾濫しています。そんななかで、調べる患者さんが本当に適切な情報と巡り会える確立は低いのではないでしょうか。思うに、まじめに治療に携わっている先生方は、もっともっとその情報を発信して頂きたく存じます。そして怪しい情報以上に、本当の情報が溢れればよいのですから。
そんな先生方からは、まじめにやっていると、そんな時間がないとか。紹介の患者さんを治療するだけで、手一杯で新たにインターネットを使って増患すると手が回らなくなる。とか聞こえてきそうですが……。
そこを何とか、インプラント界、歯科界の今後を考えて、情報発信をお願いします。
近年、爆発的に普及したインプラント治療が間違った広がり方をしないように、自分に出来る範囲でコツコツと広めていきたいと思います。
上記の事が大学主催者にも伝わったのでしょうか、昨日お電話をいただき、来年も講演の依頼を頂きました。
本日、私の恩師、UCLA大学のサーシャ・ジョバノビッチ先生が来日、3日間、明海大学生涯研修で教鞭をとります。私も実習のお手伝いを致します。が、なんとを私は治療結果の試験を受けなければなりません、ノーベルパーフェクトを用いた前歯部の審美インプラントの治療結果の症例試験です。
結果が楽しみ……(^_^;) でも….また日曜なし…..キビシー!
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