本日は午前午後と2ケースのインプラントの手術がありました。
午前中の埋入手術はインプラントのトップの部分がスキャロップ形状のノーベルパーフェクトと呼ばれるインプラントの手術を行いました。
このインプラントは2月のブログにも書きましたが、サーシャ・ジョバノビッチ先生が開発に携わった前歯部専用の進化したインプラントです。開発の背景にはインプラント周囲の骨を如何に保存するか、と言った考え方が根底にありまう。その結果、非常に高い審美性を獲得することが出来ます。しかし、理論的に素晴らしい反面、手術は究極に難しいインプラントと言えるでしょう。
このインプラントの特徴として、ほとんどの場合に骨の移植が必要なこと。そして何より埋入のポジションが三次元的にたった一点しかなく、三次元六次誘導で、これから入るであろう歯を想定しながら、埋入をコントロールしなければならない事にあります。
私は、1年ほど前より臨床応用を初め、そのたびにインターネット経由でサーシャ先生に治療結果を評価して頂いております。幸いなことに、各ケースとも良好な治療結果を得ることが出来ています。
本日のケースも、事前にサーシャ先生に相談、アドバイスを頂いた上での施術となり、満足のゆく結果となりました。
手術に際しては、3人の歯科衛生士をアシスタントに、1人の外回りアシスタント、術中の全身管理を行う麻酔科医。そして何より、埋入ポジションを私と一緒に確認すべく、歯の製作を担当する、歯科技工士までもが手術に立ち会い、計7人のチームでインプラント手術を行いました。1本のインプラントの埋入手術でも、こだわりを追求すると大掛かりです。何よりもチーム全員が高いモチベーションで協力してくれることが、執刀医としての幸せです。
インプラント手術は比較的簡単なケースから、アドバンス的な非常に困難なケースまで様々です。
しかし近年のインプラントは、治療の結果を非常に高いレベルに求めるようになり、術式が複雑化する傾向があります。自分の技術をプロの第三者に常に評価してもらい、治療技術を高いレベルで保ち続けることはとても大切なこと考えています。
我々歯科医療チームは、「科学に基づいた職人」なのですから………
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