インプラント歯周病の関係

治療を終えたインプラントは長持ちしなくては意味がありません。
これは、前回のお話ししたオッセオインテグレーションの獲得の次。オッセオインテグレーションの維持といいます。

インプラント治療が失敗する原因は、大きく分けて2つあります。感染と荷重負担です。簡単に言えば感染とは、インプラントが歯周病に罹患してしまうこと。すなわちインプラント周囲炎という病気になってしまうことです。この病気を発症させる原因菌は天然の歯に歯周病を発症させる細菌と同じであることが、研究者の報告により明らかにされています。すなわち、自分の歯を歯周病にさせるようでは、インプラントも歯周病に成ってしまいますということです。前回もお話しましたが、上記の理由からも、まずインプラントの前に歯周病を治療しなければ成らないのです。

次の原因、荷重負担。一見非常に堅牢そうに見えるインプラントですが、人の咬み合う力は、一本の歯に奥歯では実に自分の体重以上の力がかかります、なんと男性では60Kgから時に100Kgに及ぶことも珍しくありません。そこで咬み合わせというのは上下左右の顎のかみ合わせが絶妙なバランスをもって力を分散させるのです。しかし歯周病に罹患し、インプラント以外のご自身の歯が動く様に成ってしまったらどうなるでしょう。もし咬む力がバランスを崩してインプラントに集中してしまったら…….。許容範囲を超える連続する力が加わったインプラントは、インプラント周囲の骨を破壊し、骨との接合を失い炎症を起こし脱落してしまうのです。

上記の様に歯周病治療は、治療を成功させるためにも、そして長持ちさせるためにも、とても関係深い治療なのです。  

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