インフォームドコンセント Vol 2

インフォームドコンセントについて考察した論文について先日述べました。
実際には歯科医療の現場でどの様に考え実践すべきかを考えまとめてみました。特にインプラントを希望する患者さんに多い。歯周病との関係を含めて考察しました。

-先日に続き、発表論文より一部抜粋-

歯科領域の疾患の多くは慢性疾患であると言える。成人の多くは歯周病に罹患している。その中でも深刻な悩みを抱える多くの患者は、欠損を伴い咬合関係に変化が生じ、顎口腔機能の機能低下が生じている症例が多く、臨床現場では遭遇する事が珍しくない。

急性症状を伴う患者は別とし、慢性疾患であるが故、実際に治療を行うまでに、時間を費やす事は可能である。患者の多くは応急的な治療を望んでいるのではなく、永続的で良好な口腔機能の回復を望んでいる事は紛れもない事実であろう。しかし同時に患者はそのことを達成するために必要な治療行為を知るよしもない。

そこで治療の始まりは、なぜ今日の口腔環境になってしまったかを理解させ、これからどうすれば良いかの目標を設定する事から始まる。このことがインフォームドコンセントの始まりであり、ここで行われる説明は科学的根拠に基づいている必要がある。インフォームドコンセントは主観的な物になっては患者を混乱させるからである。

本稿では歯周疾患を有した患者に対するインフォームドコンセントについて考察したい。

今回の論文は、法学部の教授のご協力を頂き、歯科医療現場からと、法律的な立場からの見解を合わせ考察しています。  

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