2005年も、あと数時間で終わりです。今振り返ると、今年一年は本当にあっという間に過ぎてしまった感があります。特に下半期、夏が終
わってからが早かった。自分の感覚ではまだ10月位の感覚です。
今、振り返ると今年は色々なことがありました。台湾の学会から招待され講演したり、フランスで学会発表を行ったりと、なかなか出来ない経験をしました。
歯科系学術雑誌には5編の学術論文を発表いたしました。すでに2編の投稿済み論文があり、冬休み中に校正を済まし、再提出となります。これらの論文は、春頃にそれぞれクインテッセンス社、デンタルダイヤモンド社から出版となります。
また、7月出版の学術誌の原稿依頼が診療最終日に届き、自分でも驚いております。
そして何より今年の最大ニュースは、第5回日本国際歯科大会の登壇依頼が届いたことです。
このことは:9月28日のブログ「第5回日本国際歯科大会」にも書きましたが、歯科人生最大のニュースとなりました。
ここまで書くとこの、ブログの読者の方には「この先生、実際に診療しているの?」と疑問に思われる方がいらっしゃると思いますが、9時から6時まできっちりと行っております。
実際の患者さんには、その逆で「先生、いつも学会とか論文とかブログに書いてるけど、その準備、いつやってるの?」と質問されることも度々です。
ブログにその日の患者さんの処置内容を書くことは、自分が患者であると置き換えて考えたとき、自分のことがWebという公の場で話題にされるのに抵抗があるので、極力書かないようにしています。相手のあることを話題にすることは難しいですよね。
治療をきっちりと行って、結果を出していること。そして論文や学会で評価されている。その事が毎日、自分の診療室でコツコツと治療を行っていることの証明と考えてください。
後輩の先生方に時々話すことがあります。自分の診療結果に患者さんが満足する。このことは基本です。しかし、誤解の無いようにお伝えしたいのですが、このことは、技術とは関係のない部分で評価されることが多いことも事実です。そしてもう一つ、歯科医療技術を常に修練し、歯科という専門分野で客観的に評価を受ける。このことも重要な要素となります。
良質な歯科医療には、患者さんからの評価と専門家からの評価の二つを分けて考え、その二つを両立し、それぞれに結果を出さなければならないのです。どちらか片方だけでは臨床家としては成立しないことを……….。
今年は、そんな臨床がやっと出来るかもしれないと…….。
その入り口まで何とかたどり着けた、そんな思いのする一年でした。
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