インプラント治療の予知性が高まった現在、顎口腔機能の長期的安定は残存視の予後に大きく左右されるようになったと言っても過言ではないでしょう。残存歯に対してどの様に考えて行けば良いのでしょうか。
インプラント治療の予知性が高まって残存歯の診断基準に変化が生じた。抜歯に至る多くは、歯周疾患や歯根破折が原因のことが多い、予知性の低い天然歯を保存し、後に抜歯に至るケースでは、その多くで周囲の硬組織、軟組織の消失が顕著に認められる。この事は後の修復治療やメインテナンスにとっては致命的である。その為、現在では長期的に、咬合的要素、歯周的要素の両方に長期予後の見いだせない場合は、早期の内に抜歯をすることが、歯周組織の保存という観点、その後のインプラント治療を含む修復治療の予知性からは望ましいと考えられるようになった。しかしながら、インプラントによる修復された補綴物は決して天然歯を凌駕するものではなく、また再生療法の進化を考えると、抜歯、保存の適応を多角的に検討し、長期的な機能回復にあたりどの選択肢を適応するかを患者と十分に論じ、その利点欠点について十分なインフォームドコンセントが実践されなければならない。
歯周病患者に対するインプラントの治療指針」ザ・クインテッセンス、
YEAR BOOK 2003 現代の治療指針 208-209、2003. 小川洋一をブログ用に改編
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