削って型を採る

昨日は日本を代表するインプラントの学会がありました。
OJといってオッセオインテグレーション・スタディーク・ラブ・オブジャパンの略ですが、インプラント治療に関する学会では間違いなく日本最高レベルでしょう。数年前に私も2回ほど発表しました。私はこの会の理事を務めている関係で準備のため前日からの会場入りとなりなりました。
来週は、東京フォーラムで大きなシンポジュームがあり、元勤務先の院長が発表するため、スライド作りを先ほど(といっても午前2時ですよ….涙…涙…..)まで行っていました。

さて、良質の方の採り方の解説の続きを>>>
削って型を採る冠を被せる為には虫歯になった悪い部分を削ったあと、周囲を被せ物のスペース分削る必要があります。ここからのポイントは2つ。
いかに精密に削る事が出来るか。いかに精度良くコピーである型を採るかです。

歯を削らない部分と削った部分の境目をハッキリと明確に削るのは技術が必要な行為です。
この部分がギザギザであったり、不明瞭であったすればピッタリと適合した冠を被せる事は不可能です。
また、被せ物の種類に応じ、必要なスペース分を均等な厚みで削る事も、良質な冠を作るためには必要な事項となります。

前歯などで、セラミックの冠を被せる場合は冠の境目を見せたくないため、歯肉のラインよりもほんの少し下方まで削ります。この際に削り方がうまく行かないとピッタリと合った冠が装着できないばかりか、そのことが原因で歯周病になってしまいます。

削って型を採るさあ、時間をかけてじっくりと削った後は、その形を寸分の狂い無くコピーを採らなくてはなりません。この治療行為が「印象採得」と言って型採りと言われる治療です。このとき、歯科医師は全神経を集中して緊張しながら治療を行う事になります。
この結果は歯科医師の実力の一つのバロメータとなります。

この治療の詳細は後日解説したいと思います。
(図、小川歯科医院HPより改編)  

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